アメリカの電気自動車テスラが車を完全にオンラインショップで販売するというニュースを見ました。
それも1台35,000ドル、約390万円(3月4日のレート1ドル=111.84円として計算)の車を試乗なしで・・・
こんな高額商品をお試しなしで売ることにした理由というのが
そもそもこの価格帯の商品を提供すると以前から約束していたから。
実現するには店舗を閉めることでコストカットするしかない。
試しにテスラの英語サイトで見てみたら
型を選んで、色を選んで、オプションをつけて、お支払いは現金またはローンでって
まるでPCをネットで買う感じの流れ。
あっという間に買えちゃう!
そうそう、最後のオーダーするところでは前金として2,500ドルを入金してね、ってありました。
(ちなみに日本ではこのシステムで買えません。また予約する場合は頭金15万円が必要です。)
PCだと高くても数十万円。
それでも心理的な不安があります。
一桁多い価格帯ですからかなり思い切った販売方法じゃないかしら・・・なーんて思ってしまいます。
だって、ディーラーで売るのが通常のやり方ですからね。
気になったのがその販売サイトで見かけたこの言葉。
“If you haven’t test driven the car, you can return it within 7 days or 1000 miles whichever comes first.”
(もし試乗しない場合は7日または1000マイル走行以内(どちらか先に来た方)に返却できます。)
これいわゆる、マーケティングのリスク・リバーサル『返金保証』ですよね。
リスク・リバーサルとは商品購入に際し、成果を保証すること
そして、金銭的・心理的リスクを取り除くことです。
お客さまはこれがあることで安心して(試乗せずに)買えるということになるんでしょうね。
返金保証するって、それだけ自信のある商品ということなんです。
もしたくさん返金することになったら大変じゃない?とか
不安です、という声を聞きますが、売上の方が多いですしそんなに請求されることはありません。
私も以前DVDを作って販売した時に全額返金保証にしていました。
数十枚販売したうち、返金したのはたった1件。
それに商品・サービスに自身があれば怖くないはず。
リスク・リバーサルには他に、お試しやメールサポート、権威のある人からの推薦、またお客さまの声などがあります。
ネット上で商品・サービスを販売しているなら
どんなリスク・リバーサルをつけますか?
この機会にちょっと考えてみてくださいね。